抗生物質関連商品についての正しい選び方

抗生物質とは?

病院で処方される薬の中に含まれている場合もあるので、皆さんも一度は抗生物質という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
一言に抗生物質と言ってもはっきりとは分らない、一体何?といった疑問をここで解決しましょう!

抗生物質は、細菌や真菌による感染症を治療するために用いるものです。
微生物を殺すか、その増殖をとめることによって、人体のもつ自然の防御機構が微生物を排除する働きを助けます。
感染症の原因は<抗菌薬><抗真菌薬><抗ウィルス薬>の3種類に分類されます。

抗菌薬

細菌による感染症

  • 細菌のDNA作成を阻止して菌を殺す「DNA合成阻害薬」
  • 細菌の細胞壁を破壊して細菌を殺す「細胞壁合成阻害薬」
  • 細胞の内外で様々な物質交換機能を阻害し、細菌を殺す「細胞膜透過性障害」
  • 細菌の分裂や増殖に不可欠なタンパク質の製造阻止をし細菌の働きを停止させる「タンパク合成阻害薬」
  • DNAが出来る際に必要な物質、葉酸が作られるのを阻害する「葉酸合成阻害薬」
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代表的な薬

  • ニューキノロン系などのDNA合成阻害薬
  • ペニシリンなどの細胞壁合成阻害薬
  • ポリペプチド系などの細胞膜透過性障害
  • マクロライド系などのタンパク合成阻害薬
  • サルファ剤などの葉酸合成阻害薬

抗真菌薬

真菌(カビ)による感染症

  • 呼吸器や消化器などに使用される「ポリエンマクロライド系抗真菌薬」
  • 水虫など、皮膚に感染する真菌に使われる「アゾール系抗真菌薬」
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代表的な薬

  • フルシトシンなどのポリエンマクロライド系
  • フルコナゾールやミコナゾールなどのアゾール系

抗ウィルス薬

ウィルスによる感染症

抗生物質の中でも、最もウイルスに作用するのがこの抗ウィルス薬になります。
対応可能な病気も様々。

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代表的な薬

  • ヘルペスウイルス
  • インフルエンザ
  • ウイルス肝炎治療薬
  • HIV感染治療薬など

抗生物質の選び方

風邪をひいたから、前と同じような病気になったからといって、前回と同じ抗生物質が適用するとは限りません。
抗生物質は、症状により、異なります。
複数の細菌によって生じた感染症の場合は、感染症の特定のため、検査が必要となります。
必ず、医師の指示のもと、抗生物質を服用するようにしてください。

抗生物質の副作用

胃のむかつき、耳鳴り、下痢、女性の膣真菌感染症などがあります。
副作用が出た場合は、医師の診断を受けてください。
抗生物質がきかない耐性菌が発生すると、症状が悪化することがあります。

耐性菌

細菌は、環境が危機におかされることたびに少しずつ変化をしていきます。(突然変異)
たいていの細菌は抗生物質にて死滅しますが、稀に薬の効果に対抗する性質をもつ細菌も現れます。
耐性菌の出現を防ぐためには、抗生物質は必要な時のみ服用し、処方された用法、用量をきちんと守ることが大切です。

抗生物質Q&A

Q.

抗生物質を服用中、他の薬服用してもいいですか?

A.

同時服用をしてよい薬もありますが、同時服用することにより、抗生物質の効果を弱めてしまう可能性があります。医師へ相談後、服用してください。

Q.

抗生物質を1日3回食後に服用されるよう説明されましたが、生活が不規則です。

A.

多少の時間のずれは特に気にしなくても問題ありません。食事をせずに服用すると、胃に負担をかける場合があります。
何か、かるいもの(おやつなど)をつまんでから服用することをお勧めします。
また、食事を3回とることができないからという理由で、1度に2回分服用することはやめましょう。

Q.

抗生物質の服用後、お酒を飲むのはダメですか?

A.

アルコール類と一緒に服用するのは厳禁です!
どうしても、アルコールを飲まないといけない場合は、乾杯のみにするなど、控えるようにしてください。
また、アルコールではなないですが、カルシウムが多く含まれる製品(牛乳など)と同時に服用すると効果が落ちる場合があります。

抗生物質 早見表

分類特色主な製品名と主成分名
ペニシリン系

1928年 世界で初めて発見された抗生物質、ブドウ球菌に対して非常に優れた抗菌力を発揮する。
梅毒の特効薬として用いられる。
副作用として、吐き気、嘔吐、下痢など

半合成ペニシリン
内服としても使用可能にしたもの
合成ペニシリン
科学的に合成したもの
天然ペニシリン
点滴・筋注用
Unasyn(ユナシン)
主成分Sultamicillin(スルタミシリン)
Sultamat(ユナシンジェネリック)
主成分Sultamicillin(スルタミシリン)
Amoxicillin(アモキシシリン)
主成分Amoxycillin(アモキシシリン)
Novamox(ノバモックス)
主成分Amoxycillin(アモキシシリン)
Augmentin(オーグメンチン)
主成分Amoxycillin(アモキシシリン)とClavulanicAcid(クラブラン酸カリウム)
Campilox(チャンピロックス)
主成分Amoxycillin(アモキシシリン)とDicloxacillin(ジクロキサシリン)の複合抗生物質
MEGACLOX-DT/MEGACLOX(ジェネリックメガペン)
主成分Amoxycillin(アモキシシリン)とDicloxacillin(ジクロキサシリン)の複合抗生物質
Ampisina(アンピシリン)
主成分Ampicillin(アンピシン)
Ampicillin(アンピシン)
主成分Ampicillin(アンピシン)
Curam(クラム)
主成分ClavulanicAcid(クラブラン酸カリウム)とAmoxycillin(アモキシシリン)
セフェム系

1948年 イタリア人により発見される、抗生物質として最も使用頻度の高い薬剤。
いろいろな菌に強い殺菌作用がある為、第一世代、第二世代、第三世代に分類。

ペニシリン系に比べ副作用は少なくなっている。
偽膜性腸炎を起こしやすい。

<第一世代>
Phexin(フェキシン)
主成分Cephalexin(セファレキシン)
Toflex(TOフレックス)
主成分Cephalexin(セファレキシン)
Cephadex(セファレキシン)
主成分Cephalexin(セファレキシン)
Tenkorex(セファレキシン)
主成分Cefalexin(セファレキシン)
Kefral(ケフラール)
主成分Cefaclor(セファクロル)
<第二世代>
Banan(バナン)
主成分Cefpodoxime(セフポドキシム)
Oracef(オラセフ)
主成分Cefuroxime axetil(セフロキシム アキセチル)
<第三世代>
Milixim(セフィキシム)
主成分Cefixime(セフィキシム)
Cefzon(セフゾン)
主成分Cefdinir(セフジニル)
マクロライド系

細菌の蛋白質合成を阻止する働きがある、肺、肝臓で高く維持されるので、呼吸器や胆道に感染が起こった場合にも有効。
子供のマイコプラズマ肺炎はたいていこの系統が使用されている。
尚、エリスロマイシンが最初に実用化された。

抗生物質の中では副作用の発生率が1番低い、食欲不振、悪心、嘔吐などの一過性の消化器症状が主にあげられる。

Okamycin (オカマイシン)
主成分Erythromycin(エリスロマイシン)
Synclar(シンクラー )
主成分Clarithromycin(クラリスロマイシン)
Rulid(ルリッド)
主成分Clarithromycin(クラリスロマイシン)
Maxithral(アジスロマイシン)
主成分Azithromycin(アジスロマイシン)
Zmax(ジーマックス)
主成分Azithromycin(アジスロマイシン)
Azee(アジスロマイシン)
主成分Azithromycin(アジスロマイシン)
ジェネリッククラリスロマイシン
主成分Clarithromycin(クラリスロマイシン)
Zithromax(ジスロマック)
主成分Azithromycin(アジスロマイシン)
Karicin (カリチン)
主成分Clarithromycin(クラリスロマイシン)
KlacidMR(クラシッドMR)
主成分Clarithromycin(クラリスロマイシン)
Klasid(クラシッド)
主成分Clarithromycin(クラリスロマイシン)
テトラサイクリン系

広い範囲の菌種に対して抗菌作用を示し、抗菌薬では特に安価、感染症の他、呼吸器疾患、副鼻腔炎、中耳炎にも使用される。
マラリアの予防や治療や、旅行者の下痢症の予防投与にも用いられることもある。

体にとって必要な細菌に影響を及ぼすため、新たな感染症を誘発する恐れがある。
小児、乳児が服用すると歯に色素沈着を起こすため、使用しない。

Vibramaycin(ビブラマイシン)
主成分Doxycycline(ドキシサイクリン)
APO-Minocycline(アポミノサイクリン)
主成分Minocycline(ミノサイクリン)
Achromycin(アクロマイシン)
主成分Tetracycline hydrochloride(テトラサイクリン塩酸塩)
Doxycycline(ドキシサイクリン)
主成分Doxycycline(塩酸ドキシサイクリン)
ニューキノロン系

いろいろな菌に作用し、抗菌力も強いので、呼吸器系・尿路系腸管感染・化膿性疾患など様々な疾患に用いられる。
ペニシリンなどでは効きにくいとされている、肺炎マイコプラズマや肺炎クラミジに対しても有効性を示す。
ただし、最近ではニューキノロン耐性のMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)も増えてきていると言われている。

発疹や下痢、光線過敏症を起こす可能性もあるため、皮膚の弱い人はできるだけ直射日光を避けた方が良いとされている。

旧来の抗菌薬に比べ抗菌力が強く、いろいろな細菌に有効。病巣への移行がよく、飲み薬では治療の難しかった難治性の感染症にもよい効果を示します。副作用も少ないほうです。

<第一世代>
Oflox-100 DT(タリビッドジェネリック)
主成分Ofloxacin(オフロキサシン)
Tariflox(タリビッドジェネリック)
主成分Ofloxacin(オフロキサシン)
Cravit(クラビット)
主成分Levofloxacin(レボフロキサシン)
Floxilevo(クラビットジェネリック)
主成分Levofloxacin(レボフロキサシン)
Levoquin(レボクイン)
主成分Levofloxacin(レボフロキサシン)
Moxicip(モキシプ)
主成分Moxifloxacin hydrochloride(モキシフロキサシン塩酸塩)
Ciplox(シプロ)
主成分ciprofloxacin hydrochloride(塩酸シプロフロキサシン)
Tarivid(タリビッド)
主成分Ofloxacin(オフロキサシン)
<第二世代>
Lefloxin (レフロキシン)
主成分Levofloxacin(レボフロキサシン)
Tosufloxacin(トスキサシン)
主成分Tosufloxacin tosilate(トシル酸トスフロキサシン錠)
<第三世代>
Norilet(バクシダールジェネリック)
主成分Norfloxacin(ノルフロキサシン)
Gatiflo(ガチフロ)
主成分gatifloxacin(ガチフロキサシン)
リンコマイシン系

細菌のタンパク質合成を阻害することで抗菌力を発揮する、ニキビ菌(アクネ桿菌)やブドウ球菌など細菌の殺菌をする。
副作用として、大腸炎(ひどい腹痛や下痢)、痒み、かぶれ、刺激感など。

Rosil(ロジール)
主成分clindamycin(クリンダマイシン)
Todacin(トダシン)
主成分clindamycin(クリンダマイシン)
Lincocin(リンコシン)
主成分lincomycin hydrochloride hydrate(塩酸リンコマイシン)
Clidamacin(クリダマシン)
主成分clindamycin phosphate(クリンダマイシンリン酸エステル)
オールドキノロン系

オールドキノロンはそれほど抗菌力もなく効く細菌も少ない。

Panacid(パナシッド)
主成分Piromidic acid(ピロミド酸)